2008年 11月 18日
オーダーメイドメニュー【スーツ&ジャケット】 その四 Sartoria お客さん新作編
今回も“つわもの”を含めた【Sartoria PLUM】お客さん新作編です。

今回ご紹介するのは、昨年、8年
ぶりに復活してからというもの、他
の追随を許さない勢いでオーダー
頂いている、東京のご出身ですが
盛岡に永住するつもりなのでしょう
“独身貴族”YMさんの作品です。
このデザインパターンは「LBSクラ
シック」46サイズという型で、私は
“エレガンスの極み”と呼んでいる
上品でノーブルな(同じ意味か・・)
袖を通すと気分を華やかにさせて
くれる着用感に仕上げています。
自然と“エレガント”に振る舞いたく
なります。
“ONビジネス”も“OFF遊び”でも
特に女性からは「YMさんステキ」
と言わしめる、ある意味最強の
“勝負服”になり得ます(笑)。
布で作る“彫刻”

YMさんは昨年、故「落合正勝」氏
の著書を持参して「こんなイメージ
のスーツを作りたい」と「サルトリア
パルテノペア」の写真を指さして依
頼されました。
あの時も夕方4時にいらして決着
したのは夜の10時でしたね。(ホン
トに生地を見て触れるのがお好き
な方でこうなっちゃうんですよ!笑)
「ユーロテックス」のノーブルな紺
無地で「MKJクラシック」のタイト
シルエットに仕立てました。
今回は、「CERRUTI 1881」の90
番手経緯双糸の杢糸で表現した、
繊細で柔らかいけれどハリがある
生地を選びました。
この「LBSクラシック」は首から肩
肩から前釦にかけてのラインが
とても“エレガント”です。
“TUWAMONOスーツ”

こちらも「LBSクラシック」の型で
「葛利毛織」のSuper120'sサキソ
ニーの紺無地で仕立てました。
YMさんも私も出来上がりを見て
“素晴らしい”の一言。想像以上の
出来栄えに“葛利恐るべし”との思
いと期待感が沸き起こりました。
質実剛健な印象が強い「日本」の
生地で、しかも紺無地という基本的
な色柄でイタリアン以上に独特の
“色艶”を表現出来ていることに
驚きました。
YMさんも「シワになっても復元が
早くふっくらとして立体感がある」
と言っています。
昨年、葛谷社長が来店したとき
「ポールスミスさんでよう使うて
くれてます」と言っていたのが
よく分かります。
“パターンオーダーシャツ”

先月の「オプションフェア」での
作品です。
生地はイタリアの「アルビニ」で
新型の襟「ウィンザー」とカフス
「ノーブル」で作りました。
オプションは、貝ボタンにして釦
糸と釦ホールの糸色を変えて
ポケットチーフも付けました。
もう一枚は、白のブロード地の
140双のテロッテロッな素材で
「ロングレギュラー」の襟型で
作っています。
“コットンパンツ”

こちらの作品は「カチョッポリ」の
秋冬向けのバンチ(生地見本)
から選びました。
コットンではヘビーな16㌉で他
にはない滑り感と、サッと置くと
立つくらいのコシがあり、私は
“たまらなく好き”な素材です。
これで¥31500はお作り得!
元々足は長いのですが「スラっ
と」ということで特別に“フジワラ
マジック”を駆使して“カッコよく”
仕上げました。
今回は、東京出身のYMさんでしたので訛りは遠慮させて頂きました。エレガントに(笑)
独身貴族と言ってられない年なんですけどねえ~シャイなんですよ!岩手人のように・・・。
次回もつづきます【Sartoria PLUM】
See you again
# by itsformen | 2008-11-18 00:04 | オーダースーツ | Comments(0)