秋の空
ようやく日中でも夕方でも空の景色が秋を感じさせるようになってきました。
今日は日中ちょっと暑かったですが朝と夕暮れは羽織りものが必須です。
クローゼットの棚卸し見直しはお済みでしょうか?
服を重ね着してコーディネートを愉しむ季節がやってきました。
〜入学祝いにオーダースーツ〜
大スターを目指せ!
【Super Standard】 仕立て
「N-base」 シングルブレスト3釦 ノッチドラペル 胸Pバルカ 腰P両玉縁フラップ 袖口本切羽4釦 重ね 釦クロス掛け サイドベンツ OP・ピックコバステッチ
1タック トラウザーズ 「B-base」108 裾幅21.5cm
「葛利毛織 DOMINX」Japan “SILK&WOOL” ブライトネイビー ソリッド Wool 83%×Silk 17% 279g/m
「叔母が入学祝いにスーツを作ってあげたいというので今度本人を連れて行きますから」と、いつもお世話になっているSさんからご連絡をいただいたのは渡米する前の月。
ご親戚だとは聞いていましたが、近いのか遠いのかまでは分かりませんでしたので、叔母さまお二人とお父さまと5人でいらしたのですが、その雰囲気から察知してめちゃくちゃ近いご関係なのがよく分かりました。
先ずは生地選びから、初めはストレッチ系の生地を数点お見せしたのですが、途中からお父さまだったかなぁ「光沢があるのがいんじゃね」ということで、まあユニフォームではないからストレッチ性はなくても良いかなと想いさりげない光沢感のある生地を数点ご提案してみました。
そして、あれこれと悩んだあげく「コレがいんじゃね」と男性陣3人の感性が一致したのが“Made in Japanの雄”、葛利毛織のソリッドなシルク混で、日の光やライトの光が当たったときのさりげない光沢感が秀逸な雰囲気を醸し出してくれます。
そしてのそして、高校歴代最多記録を生み出したカラダを採寸させて頂くわけですが、特にオーバーバスト、ヒップ、太腿が凄いことになっていて、更にこれから大学でトレーニングを積んだらどうなるのか…?などなど様々なことを想像しながら寸法を割り出していきました。
そして入学前の一時帰国の期間に再訪していただきまして、サロンに上がっていただくなり一眼見て「やっぱり!」と想わず胸の中で呟いてしまいました。
真っ先にバストラインの発達が目に入ったのでハラハラしながら袖を通していただくと、発達を想定して大きめに作ったのが功を奏して釦を留めるとややラペルが浮きましたが何とか収まり、トラウザーズもヒップ廻りにゆとりを持たせたので大丈夫でしたが、想ったよりウエストのポジションが下だったので股上がやや深過ぎた感がありました。
ご本人は今や大スターのO先輩のようにシュッとしたスーツスタイルをお望みのようでしたが…。
そんな今回のご依頼人は、アメリカの大学リーグではもうすでに大スターの兆しが見えはじめている、大柄な体格のわりに謙虚で明るく愛嬌があってそれで持って礼儀正しい10代後半、アメリカ西海岸のR.Sさんです。
“貴重なサインになりそうです” 〜サロンにて〜
Rくんには本当に大スターになってほしいですね
“荘厳な秋の夕空” 〜サロンの窓から〜
〜f.collective〜