憧れのいわてのホームスパンを
またまた銀座で手に入れた
~素朴なラグジュアリー~
【IHATOVジャケット】
蟻川工房
「蟻川工房」 Japan “千鳥格子” 生成り(ほぼ無染色のベージュ×ブラウン) UKダウン×北海道茶路ダウン 265g/m 4m(121,000/m)
「Sartoria Iwate」 仕立て 【IHATOVジャケット】 「オーソドックス ⅠB」E6 シングルブレスト2釦 ノッチドラペル ストレートショルダー 胸Pバルカ 腰P両玉縁フラップ 7mmピックステッチ 袖口本切羽2釦 本水牛釦 鳥足掛け センターベントオーダー標準価格¥88,000(本体80,000) 「てつじ」ブラウン
「生きているうちにもう一着欲しい」と
〜2着目を去年の年の瀬に誂えたばかり〜でしたが、今年初めの銀座のギャラリーにて開催された「蟻川工房のホームスパン展」で、奥さまに「マフラーでも買ってあげようかなぁ」と仰っていたにも関わらず、ギャラリーにいらっしゃるなりざあっ〜と見渡して、「これ!これがいい、これください」となり、奥さまのものは何も買わずに自分のものだけゲットしていかれたそうです(笑)。
よほどお気に召したのでしょうね、1着目のときは「あと何年生きられるか分からないしなぁ」と躊躇したところもあったのですが、いざ誂えてみると…もう3着目ですよ!
Kさん素晴らしすぎます。
今回は、コロナ禍の影響も落ち着いてきたので、11月に大学の同期会があるとのことでそれに間にあうよう仕立ての方お願いしますとご依頼いただきました。
その同期会には盛岡の方もいらっしゃるということでしたので、思わず「ではしっかり岩手県人に宣伝しておいてください」と煽るように言ってしまいました(笑汗)。
2着目の時と体型は大きく変わってないし、サイズは同じでいいですよと言われましたが、1着目の後からはお会いしてませんでしたので、2着目を着用した正面・真横・真後ろから撮った全身の写真を送ってもらい、大きく変わっていないことを確認し、反身体の補正をプラスして仕掛かりに入りました。
そしてジャケット到着後のご感想に、「素晴らしい出来、色合いです」とのコメントを頂きました。ありがとうございます。
そんな今回のご依頼人は、3着目のホームスパンはほぼほぼ無染色のストレスがかからないナチュラルな羊毛を紡いだ服地なので、さぞかし着心地も良かったことと思います、70代前半、千葉は市川のKさんです。
〜お直しのIHATOVジャケット〜
本当は今年の春先に来盛してくださる予定で、地震とコロナ禍の影響で延び延びになっていたのですが、10月中旬に二戸で催される“浄法寺漆と二戸の旬を味わう会”に参加するので、前日に裏地に穴の開いたジャケットを持っていくので見てほしいとのことでした。
あれまぁ〜!まだ3年しか経っていないのにこんなところにこんな穴が!
見た瞬間そう思いましたが、話をよく聞いてみると、中身のいっぱい詰まったレザーのリュックをいつも背負っていたというのです。
全くもう!なんてっこった!と思いましたが、できれば別布で面白くやって欲しいとのリクエストでしたので、思いついたのが
〜エルメスの残布〜。
ご本人にも気に入っていただけたようでした。
次は本題の〜ホームスパンの服地でコートを誂える〜ですね。
“晩秋の三日月” ~サロンの窓から〜
〜it’s for men~