2015年 10月 19日
「おこしやす」 ~京都からようこそ~ いわてのホームスパン 【IHATOVジャケット】 編
色づく
岩手の山々はもちろんのことですが、盛岡の街なかも日に日に増してゆく秋色の世界を愉しめる季節になりました。
それにしても7年ぶりぐらいに行ってきましたが、岩手の最北カシオペア地方は空気感が違いますよね。行くたびに感じますが、盛岡以南のようなユルイ空気感じゃないんですよ。
一戸辺りから空気に張りを感じてきて、空が晴天でも二戸の「男神岩・女神岩」が見えてくると一気に張り詰めた険しい空気感になります。
これから何度か行く機会がありそうですから真冬のカシオペアは36年ぶりってことになりますかね。
“興味津々でした”

【IHATOVジャケ
ット】
「Sartoria iwate」
仕立て
「MKX クラシック」50L
シングルブレスト 3釦
ノッチドラペル
ナチュラル ショルダー
垂れ綿~極薄
胸P~バルカパッチ
腰P~パッチ&フラップ
7mm ピックステッチ
袖口本切羽 4釦
センターベント
「日本ホームスパン」
~ニッポンツィード~
グレイ×ベージュ
ウール78%
シルク22%
オーダー標準価格
¥138,000+税 3m

あれは6月の初旬、ここ盛岡でも初夏を感じるとっても気持ちの良い日でした。
NHKのテレビ番組で“岩手のホームスパン”のことを特集していたのを観てから、「ホームスパンってどないなモンやろ・・?フツーのツィードとは違うんやろか・・?」などなど、もの凄く興味を持たれて、やはり皆さんと同じようにネット上で探索をしていたら出てきたみたいですね「藤原劇場」
が・・・(笑)
前の週にご予約の電話を頂きまして、「前日から新幹線で盛岡に入りますが、当日の午前中に『アイーナ』という所で会議がありまし
て、午後からレンタカーを借りてそちらに向いホームスパンのジャケットをオーダーしてから、『花巻温泉』でのんびりする予定です」

何て素晴らしい予定を組む方なんだろうと思いましたね。
こんな素敵な“イーハトーヴの旅”をされたのは、奥さまとご一緒に京都からお越しくださいました60代前半のYYさんです。
今回は、春夏物と秋冬物と一着ずつということで、興味津々で臨まれたのですが・・・
初めての生地選びは誰
でも難しいんです。
YYさん、「あ~でも・・こ~でも・・ふ~む・・」とうことで、ほぼ九割九分奥さまのお見立てで結論が出ました。(苦楽笑)
そのあと奥さまは、「生地が決まったから私はこの界隈を散策してくるわ」と一人旅に出かけたのでありました。(独楽笑)
こちらの秋冬物のジャケットは、インナーに薄手のカシミアのセーターを着ることがあるということで、基本のデザインパターンは同じですが、ひと廻りユトリのサンジングで仕上げました。




“春夏物も”

【IHATOVジャケ
ット】
「Sartoria iwate」
~アンコン仕立て~
「MKX クラシック」50
シングルブレスト 3釦
ノッチドラペル
ナチュラル ショルダー
肩パット~ナッシング
垂れ綿~極薄
胸増芯
胸P~バルカ
腰P~バルカパッチ
極限コバステッチ
袖口本切羽 4釦 重ね
サイドベンツ
「日本ホームスパン」
~ニッポンツィード~
ペールブルー
シルク60%
リネン40%
オーダー標準価格
¥140,000+税 3m
こちらは春夏物のジャケットです。
秋冬物の方は、肩パットと芯地は柔らかい標準タイプのものを用いていますが、春夏物は“アンコン仕立て”にして、よりライトによりラフに、そしてサイジングはジャストフィッティングになるように仕上げました。

YYさん、その日は麻素材の白黒ギンガムチェックのジャケットを着用されて、そして全く意識されていなかったようなんですが、ボトムスには「桃太郎ジーンズ」を合わせていらっしゃいました。
~岩手のホームスパン×岡山のデニム~
最強のマッチングです。ここでも~感性の共有って素晴らしい~と思いましたね。
そして、仕立て上がった【IHATOVジャケット】をお送りしてから、「丁寧に仕立てられたジャケットが無事届きました。着心地は最高です。小さな生地での判断で出来るまでは不安でしたが、両方とも予想以上の色合いで家族一同満足しております」との非常に嬉しいご連絡を頂きました。
とーほぐには、年に一度いらしているようですから、また機会がありましたら~イーハトーヴの旅~に「おでってくなんせ」(翻訳:お越しくださいませ)。




ラヂオもりおか音楽映画祭 10月31日 ~ 11月6日
“日に日に増す秋色” ~サロンの窓から~



See you again
by itsformen | 2015-10-19 23:55 | いわてのホームスパン | Comments(0)