2015年 02月 09日
初めての~いわてのホームスパン~が、「ガブリエルの恋人」 編
遥ばる
「【IHATOVジャケット】ください!」
「いわてのホームスパン」のなかでもウチのオリジナルジャケットをお目当てに、今日はなん
と!遥々!長野の松本からご来訪くださった方がいらっしゃいます。
岩手の偉人「宮沢賢治」の大ファンで、「一度は想像上の盛岡へ旅してみたい」と常々想って
いたところに、NHK「美の壺」ツィード編を見てしまってからは居ても立ってもいられなくなった
らしいです。
今回は新幹線と徒歩での旅のようですが、仕立て上がりのジャケットをお引き取りにいらっしゃ
る時は、ドライビングの旅になるようですね。
盛岡~小岩井~花巻と巡り「宮沢賢治」の世界を満喫しに、今度は暖かい春になったらまたお
越しくださいます。
(ワタシもしっかりといい仕事をさせて頂いて遥ばるのお越しをお待ちしております)
初めての~いわてのホームパン~が
「ガブリエルの恋人」

【IHATOVジャケット】
【Sartoria iwate】
仕立て
「MKW クラシック」 54
ダブルブレスト 6釦
ピークドラペル
ナチュラル ショルダー
肩パット~ナッシング
垂れ綿~極薄
胸P~バルカ
腰P~バルカパッチ
極限コバステッチ
黒蝶貝釦
袖口本切羽 4釦 重ね
サイドベンツ
「日本ホームスパン」
~CH ツィード~
「ガブリエルの恋人」
シルク63%
ウール25%
コットン12%
オーダー標準価格
¥210,000+税 4m





ついに「ガブリエルの
恋人」がカタチになって
男になりました。
「欲しい!」と言われて
もなかなか男にシック
リくる“CH ツィード”は
そうありません。
この悩ましいガブリエ
ルのエッセンスをモノ
にしたのは、まだお若
いのですが若い頃から
アルマーニやグッチ等
などのブランドをかじり
ながら三十路を機に~
オーダーメイド~の世
界へやってきました30代前半、
盛岡のKOさんです。
KOさん、去年の春夏物の【TUWAMONOスーツ】がいい雰囲気でしたから、初めてのホーム
スパンでしたが“ダブルブレスト”で料理してみました。
生地にボリューム感があるものの、アンコンまでではありませんが肩廻りをライト感覚にしてい
ますのでけっこうラフに着こなせます。
いわてのホームスパンと相性の良い岡山デニムはもちろんですが、「葛利毛織」のシックな“カ
シミアブレンド”のサキソニーは「ガブリエルの恋人」の気品をさらに引き立たせてくれます。
“ジョッパーズに合うトラウザーズを”

ノンタック トラウザーズ
「オーソドックスⅡ」
ニッポン「葛利毛織」
グレイッシュ
ウィンドペン
ラムウール 360g/m
裾幅19.4cm
オーダー標準価格
¥33,000+税
「これを注文してきたん
ですけど、どんなのが
いいですかね?」
ちょうど「メンズプレ
シャス」に載っていた
「John Lobb 」の新作
ジョッパーズを仙台の
「タマヤフットウェア」さ
んへ注文してきたとい
うので、こんな感じに
生地見本を当てながら
お選びになりました。
(こんな生地選びもオ
ーダーメイドの愉し
さの一つですね)
それにしてもウチの顧
客さんたち、靴のことと
なると仙台まで足繁く
通う人たちが増殖しています。(噂にたがわぬ靴の名店のようです)
“ホームスパンのヴェストにも挑戦します”





【IHATOV】ヴェスト
【Sartoria iwate】
仕立て
「the best」 BE6
6釦×5掛け
胸P~ナッシング
腰P~ハコ型
黒蝶貝釦
~オプション~
背表×前裏×背裏
“アルパカ裏地”
玉虫 濃色山ぶどう
モヘア50%
コットン50%
OP¥5,000+税
「日本ホームスパン」
~ニッポンツィード~
白×黒 ヘリンボーン
ウール80%
シルク20%
オーダー標準価格
¥66,000+税 1.6m
&「ボルドーパンツ」
「アルパカ裏地」
「化学繊維の技術がまだ発達していなかった大正から昭和にかけてアルパカの裏地が輸入さ
れ、それに対抗するかのように日本の繊維メーカーもアルパカ原毛から一貫作業で裏地製造
に取り組みました。しかし、アルパカ特有のツヤとすべりの良い手触りが出せず、1928年イギ
リスから原糸の紡出に適した細番手用フライヤー紡績機を購入し、欧米各国より技術を学んで
外国製品に引けを取らない裏地が『日本毛織』兵庫明石工場で作り出せるようになりました。
やがて、経糸が“コットン”で緯糸が“モヘア”の紳士服裏地が大好評を博して、実際にアルパ
カが使われなくても“アルパカ裏地”と呼ばれるようになりました。
清涼感があり適度な摩擦が上着の重量を分散させて独特の着用感を味わえます。
メイド・イン・ジャパンならではの“質の高い妙技”によって完成できた裏地ですが、現在では生
産されていませんので『付属屋さん』の在庫が無くなりますと・・手に入りません・・・稀少です」
“節分の頃” ~サロンの窓から~


See you again
by itsformen | 2015-02-09 23:55 | いわてのホームスパン | Comments(0)