2014年 04月 19日
【IHATOV】古民家ヴェスト ~ イーハトーヴ de 古民家パーティー 編
桜が咲いた
岩手県内各地で桜の開花宣言が出されました。
今年はいつもよりもちょっと早いそうですが、都会の皆さんからしたら「えっ!これから!?」と思っ
たかもしれませんねぇ。でも、“とーほぐ”のお花見はこれがらズラ。特に北東北は“ゴールデン
ウィークが見ごろ”ジャンケ。
まっ そうゆうことなんですけど、今回は、そうゆう季節感は感じられない季節外れの、でも、雪が
降って舞ってホントに冬のようだった4月5日の模様と、3月の下旬にやっと完成することができた
【IHATOV】古民家ヴェストのご紹介をさせて頂きたいと思います。
~【IHATOV】古民家ヴェスト~

限定 「いわてのホーム
スパン」古民家シリー
ズの格子・杉綾・斜紋
の統一感のある生地を
用いてそれぞれ異なる
クレイジーパターンで創
り上げた独自ヴェスト
です。
エントリーして頂いた皆
さんには大変お待たせ
してすみませんでした
が、当初の構想では予
想していなかったワタシ
を除いて全員~襟付き
&後身共地~にしたも
のですから、ただでさえ
お高い生地をふんだんにお使いになったカタチになり、ワタシはもう冷汗が止まりませんでした。
そして、これまた想定外の募集中の間に~格子をハーフアルスターに~持って行かれたことによ
って格子をふんだんに使えなくなりましたからねぇ、今回はもう出血大サービス!ということで、
初めにメールにてご提示したお値段で納めさせて頂きました。(お誂得笑)
~それぞれのクレイジーパターン~
紫波 TKさんの作品



ワタシの当初の構想では、格子と杉綾をメイン
に~左右非対称~の柄で斜紋は包み釦にし
て、後身は裏地用の中からお好みを選んで頂
いてと考えていました。
そして~ツィードは襟付き~とイメージしてい
たのですが、事前調査では「襟付きってどうな
んだろう・・?」との声もあったものですから、ま
あその分お好みで後身に使ってもらってもいい
かなぁとも考えていましたが、いやはや何とも
皆さん、予算も何も考えずに余すところなく、ラ
グジュアリーに「いわてのホームスパン」をお
使いになられましたねぇ。(贅沢笑汗)
その中でも、こちらのTKさんの作品が初めの構
想に一番近いカタチになりまして、後身~ラペ
ル~フラップ~包み釦には斜紋を使いました。
そして、TKさんはこれがないとダメなんです。
旅に必須の“パスポートケース”を後付け加工
しました。
雫石 TTさんの作品



こちらは、今回の古民家シリーズ賛同者の中で
は最年少の30代前半TTさんの作品です。
格子を使える権利は先着順ということで、TTさ
ん残り一枠を、前身片側ではなく~ラペル&フ
ラップ~に使ってきました。
そして、前身~後身は杉綾で統一して斜紋は
包み釦に用いました。
このパターンも面白いですね。
持ち前の独自性が発揮されています。
裏地はやっぱり、TTさんが大好きな“柄モノ”
で攻めてきました。
~ハリスのステンカラーコート~では、ワタシに
ダメ出しされたので絶対に来るだろうなと思って
いましたが(笑汗)、案外色を合わせたせいか
派手な感じにはなりませんでしたね。(塩梅笑)
岩泉 HIさんの作品



多くの皆さんがそうだったように、HIさんも古民
家ヴェストのご案内メールは「何だがさっぱりわ
げわがんねがった」そうです。(笑汗汗)
ご案内したワタシ自身、メールでは上手く伝わ
らないだろうなぁと思っていましたからねぇ~
それでも何かピンときて興味を持って来てくれ
た人たちに賛同して頂いたカタチになりました。
そんなHIさん、パターンの組み合わせは「藤原
さんに全てお任せします。好きなようにして」
との仰せでしたので、右脳を働かせて今のHIさ
んをイメージしたわけですけど、格子が殆んど残
っていない状況でしたからアクセントで包み釦
に、前身はメインの杉綾に、そして後身~ラペ
ル~フラップを斜紋でシメました。
裏地はいつも柄モノを選ぶHIさんですが、ちょっ
と今回は意表を突いてシンプルに全くの無地で
キメてみました。(お任せ笑)
「しばらくは岩泉を愉しみます」ということでしたので、岩泉といったら「龍泉洞」よりも「純木家具」
というわけで、裏地は無地の“金茶色”になりました。
(一応そんな風にお伝えしたら、『おら、岩泉では着ねど思うよ』って・・言われましたよ・・笑汗汗)
it's MODEL



こちらのパターンが it's MODEL になったわけ
ですが、ワタシは最初からジャケット&コートの
中に合わせることを考えていましたから、後身
は裏地を使い表地と統一感のある古民家ブラ
ウンの小紋柄にしてみました。
格子を使えない代わりに前身片側に斜紋をとも
考えましたが、メリハリが中途半端になるので
ヘタにやらない方がいいなと思いまして、前身
は杉綾で、上襟のみ~フラップ~包み釦に斜紋
を用いて無難な線で収めました。
一番下の釦だけ格子を付けようかとも考えまし
たが、やっぱり格子はキッパリと諦めました。
(チャンチャン笑)
今回、限られた生地の中からでも統一感のある
3種類のホームスパンをふんだんに使えるこ
とが出来たのは非常にラッキーなことだったと
思います。
こういった企画は初めての試みでしたが、賛同して頂いてオーダーしてくださった皆さん、本当に
ありがとうございました。
出来上がりが冬の終わり~春の初めになりましてすみませんでしたが、今年の秋は早いうちから
残暑が厳しくても我慢してもらって、愉しんで頂けたら幸いです。
次の企画は、“藤原プロデュース”の「いわてのホームスパン」を考えていました。
展示会のようにするか個別にお披露目するかはまだ検討中ですが、何かしらお知らせすると思い
ますので、その時はスルーせずに気に留めて頂ければと思います。
4月5日 北国の春 ~古民家パーティー~
“開始前”

オーダーメイドを始めて
から初めてですかね、
見ず知らずのお客さん
同士を集めてのパー
ティー。
古民家ヴェスト“四人
衆”に加えて、“孤高
の格子人”仙台のYH
さんにも参加して頂きま
して、年代も30代から
60代まで満遍なく上手
い具合に揃いました。
会場もサロンから徒歩
2~3分の所に“お誂
え向き”の古民家を見
つけましてそこを使わせ
て貰うことが出来ました。



初めの乾杯は“サブラ
ージュ”で。
予算の都合上スパーク
リングワインでしたが、
オーナーソムリエMさん
の見事な演出で幕を開
けることが出来ました。
前々日にTKさんは禁酒
令ということが分かり、
若い人たちも予想に反
して「そんなに飲まない
っすよ」と言いますし、
YHさんは謎のままでし
たが、何だかこれで盛
り上がるのかなぁと不安
になっていましたが、
“終了後”

乾杯のあと軽く自己紹
介してからは、初めて
会ったとは思えないくら
い皆さんフツーに喋って
いまして、どうしようかと
気を揉んでいたワタシ
の心配はすっかり晴れ
て、心置きなく酔わせ
ていただきました。
洋服の話は程ほどに、
皆さん結局、お互いに
自分の話したいことを
話してそして聞いて、
何だか自然に盛り上が
っていましたねぇ。
~唐 たけし 冩場~

こちらの建物の一階の奥の奥が古民家パーテ
ィーの会場です。
「もりおか啄木・賢治青春館」の真向かいにあり
ます。
築約80年の昔は写真館だった歴史を感じさせ
る建物です。
現在は、二階に今回お世話になったオーナーソ
ムリエMさんのお店ワインバー「アッカトーネ」
があります。
古冩場の頃採光のために作られた大きな窓か
ら眺める景色は格別です。
古き良き時代の雰囲気が非日常的な時間を愉
しませてくれます。
知り合った頃は二十歳だったTくんもすっかり
男前になって立ち振る舞いも恰好いいですね。
(一階空いたんですねぇ 〇〇のアンテナショッ
プに恰好の場所だなぁ 家賃なんぼだえん?)

迷路のような通路を通って行くのも楽しみの一
つでしたね。
皆さん初めて会ったわりにはホントに意気投合
して愉しい時間を過ごせたのではないかと思い
ます。
年齢も職業も全く違う人同士がこうやって愉しめ
るというのも面白いものです。
これも「いわてのホームスパン」が紡いだ絆とい
うヤツですかね。恰好よく言うと。
この後、TKさんはノン酒だったので残念ながら
ごきげんようしたのですが、残った4人は話しの
ネタに「大友啓史」監督が考案したというご当地
カクテル「INAZO」を賞味しに「the bar 佐藤」
さんへ。
でも、実はワタシは「loro」さんが食べログで
紹介していた「イチゴのカクテル」の方がお目
当てだったのです。(美味苺酒笑)
しかし、皆さんここでも話は尽きず、お店の人が「閉店です」と言っているのにもかかわらず、名残
惜しそうにしていました。
~楽しかったですね~


~また逢う日まで~
See you again
by itsformen | 2014-04-19 23:55 | いわてのホームスパン | Comments(0)