2012年 12月 05日
「オーダースーツに興味がありまして・・・」 ~ 「乗ってみましょう~岩手のスーツください!」 編
本格スーツ を求めて。
季節も晩秋から初冬に~そして大詰めの“師走”に入いりましたが、“本格スーツ”を求めていらっしゃる三度の飯よりも「洋服が好き」という人たちのご来訪が後を絶ちません。(数寄者笑)
“流行”を意識しつつ“トレンド”を見据えながら自分だけの自分に似合った“自分スタイ”を創り上げてゆくお手伝いをさせて頂く仕事というのは・・・~とっても楽しいですよ皆さん!
“拘りどころ”を追求するがために何度も足を運んでくださって、いつもありがとうございます!
ということで、今回も「岩手のスーツ」“初体験キャンペーン”に乗って頂きました、いつもお洒落なIT青年~多分独身だと私は思う~彼女はいそうなんだけど~もしかしたらいないかもしれない~30代前半、盛岡のKSさんの作品をご紹介します。
“岩手の本格スーツ~一着目”
「Sartoria PLUM」
仕立て
「オーソドックスⅠ」
YA4
シングルブレスト
2釦
ノッチドラペル
ナチュラル ショルダー
胸P~バルカポケット
腰P~両玉フラップ
極限コバステッチ
袖口本切羽 重ね4釦
センターベント
ノンパンチェリーナ74
0タック トラウザーズ
「WOOLMEISTER」
ウール90%
モヘア10%
オーダー特別価格¥
(一着目プロトタイプ)
「ドレスシャツ」
イタリア「canclini」
パウダーブルー
ブロードクロス
120番手双糸
“ダーツスタイル”
「ウィンザー」カラー
「ノーブル」カフス
オーダー標準価格
¥17,850
先ずは、“文通”から始まりました。
とは言っても勿論“電子メール”での話ですけどね。(通笑)
KSさんは仕事柄フツーに使いこなしているんでしょうねえ、今年の春からですがもう何度もご来訪頂いていますが、ご予約の連絡から色々様々なご質問、はたまた冗談なお話まで全て“文通”にてやり取りをさせて頂いております。(IT笑)
やはり、ネット上から“藤原劇場”を発見したようですね「そちらのオーダースーツに興味がありまして」とのメールを頂きまして、初めはお話だけさせて貰ったんでしたかね、今ま
でスーツとドレス
シャツはイージー
オーダーでお作りに
なっていたとのことで
「サイズは合ってるんでしょうけど・・いまヒトツ格好がイマイチで・・」と、満足していなかっ た様子でした。
KSさん、OFFスタイルの普段着にはバーンと投資をしてトビっきりのお洒落を愉しむっていうタイプの青年ですから、ビジネスでのスーツスタイルでも“カッコ良さの追求”をしたかったのでしょうねえ。(格好笑)
だから、本格スーツの代表格でもある「岩手のスーツ」のお話をさせて頂いて、まあちょっとお値段は張りますが、長い目で見たら満足すること間違いないシロモノということで、初体験キャンペーンに乗って頂きました。
一着目のプロトタイプを作るにあたってサロンにあるモデル服を着比べて頂きながらイメージを伺って行くのですが、KSさんの中にある格好良いスーツのイメージはあるデザイナーのーツで、特に袖のボリューム感を気にされていたのでイメージに近い感じは「VCJクラシック」かなということで、“Drop8”のボディ体型と勇ましい肩に合わせてパターン&寸法を決めたのが写真左側のスーツでした。・・・が、
“岩手の本格スーツ~二着目”
「Sartoria PLUM」
仕立て
「MKX クラシック」44
シングルブレスト
2釦
ノッチドラペル
ナチュナルショルダー
肩パット~ナッシング
垂れ綿~極薄
胸P~バルカポケット
腰P~両玉フラップ
極限コバステッチ
袖口本切羽 重ね4釦
サイドベンツ
・別注裏地
(小紋ドット)
OP+¥2,100
ノンパンチェリーナ74
0タック トラウザーズ
ビエラ「CANONICO」
ウーステッド
Super 110’s
オーダー標準価格
¥118,650
「ドレスシャツ」
イタリア
「OLTORINA」
サックス×ホワイト
ピンヘッド~チェック
“ダーツスタイル”
ウエスト~ヒップ補正
New「ワイド」カラー
「ノーブル」カフス
オーダー標準価格
¥15,750
“アズーロ えっ マローネ”
・・・が、の続きですが・・(笑汗)、KSさん満足されませんでしたねぇ~(笑汗)
ご自分では嫌な意味で気になっている“勇ましい肩”が強調されない“撫で肩”に見える“型”がよかったみたいですね。
二着目の「CANONICO」ブルースーツはその教訓を活かして怒り肩で前肩な勇ましい肩を優しく包みこんで身体全体にナチュラルにフィットする「MKJ クラシック」を用いました。
~なるべく“撫で肩”に見えるように~逆三角形の体型がなるべく“四角形”に見えるように~「MKJ」の得意技、肩パットナッシング~垂れ綿極薄使用~これでかなりイメージに近づいたのではないですかね!?
“プロトタイプ”の写真右側は、後から“お直し”を施しました。
原型をあまり崩さないように、上衣は横に張りのある肩先を0.8cmつまんでなるべく丸みを感じられるように~背幅に現れる余分なゆとりを取り除いて~袖丈を0.5cm詰めて~下衣は「裾幅をもう少し詰めてもいんじゃね!」ということで1cm詰めて18cmに~裾幅を詰めたことによって股下を1cm詰めて~ふぁお~!お代も結構いきましたねえ~一万越えた~!
そして、二着目はどうだったかと言うと、上衣はOK!でした。
ナチュラルに撫で肩に見えて適当にタイトフィットして着心地も良いという感じで。・・・が、また・・・が来ました(笑汗)今度は下衣です。
一着目を裾幅18cmに後修正してよかったものですから、二着目はシングルがいいということで初めから18cmで上げたのですが・・・、生地の違いで・・・
一着目の生地は緯糸にモヘアが入っていたためある程度ハリがあったのですが、二着目の生地はウーステッドの260g/m~Super 110's。
綺麗なドレープが出きるくらいしなやかで柔らかいのです。
なので、体に吸いつくようなフィット感を得られるのですが、KSさん特有の太腿の前からふくらはぎの後ろから攻められると窮屈に感じてしまいます。
なのでのなので、二着目の下衣もお直ししましたよ~!
裾幅~膝幅まで0.5cm出して(全体では1cm)~股下を1cm出す。
これでベストなフィッティングになりました。そして、“理想の三着目”に一歩近づきましたね。(具現笑)
KSさんを見ていると自分の若い頃を思い出します。「あ~でもない、こ~でもない」って悩むんですよ~ 他人からしたらどうでもいいようなことでね(笑)。
だから本当に洋服が好きなんだなってよ~く解ります。
今年のGW明け頃からのお付き合いになりますが、恐らく、土日の休みの日は盛岡と北上のセレクトショップを往ったり来たりしてお気に入りの“ブツ”を物色していると思いますよ。(物欲笑)
まあ「オーダーメイド」ではウチも仲間入りさせて貰えましたかねえ~
まだ誰にも告知していないのに・・匂いを嗅ぎつけて・・今週の土曜日にいらっしゃるんですって!
(20代~30代のお客さんは、ファッション雑誌を持ってきて『こんな感じに作ってください』とオーダーされるそうです。ウチで“お直し”を依頼しているリフォーム業者(百貨店のテナント)の人が言っていました。下のオーダーサロンでそう言って作って“お直し”はウチに持って来るんですよ・・?オーダーならカッコ良いのが出来ると思って作ってみたら・・なんか・・カッコ悪・・と言って・・?んで、『オーダーってカッコ良く作れないんですか?』と聞かれたものですから・・・『そうゆうお客さんがいたらウチへまわさんかい』と言っておきました。笑汗)
<年末年始のお休みのお知らせ>
12月31日(月)・1月1日(火)・2日(水)・3日(木)
年始は1月4日(金)より始動いたします。
“新幹線の向こうは雪景色” ~サロンの窓から~
See you again
by itsformen | 2012-12-05 22:55 | オーダースーツ | Comments(0)