2012年 06月 24日
“兄妹”の結婚式でも ~ “親友”の結婚式でも ~ 【TUWAMONOスーツ】 「よっ!日本男児」 編
June bride
~6月に結婚した花嫁は幸せになれる~
ヨーロッパの伝説が日本でも憧れるウェディングスタイルになっているようですね。
私も今月の3日に10年ぶりにお呼ばれされて列席してきました。
そして今年もウェディングに関わる衣装のご依頼を多数頂いています。
それで今回は、“ウェディングにお呼ばれ”の【TUWAMONOスーツ】をオーダーして頂きましたお客さんたちの作品をご紹介します。
*(やはりですね、若者でもOYAJI世代でもお祝いの席での“ブラックスーツ”着用は可笑しい。招待する側の家族や親族ならばそれなりにかしこまった装いをするのは礼儀だと思いますが、お呼ばれされた側の服装としては“葬式の列席者”にしか見えません。ネクタイを黒から白に替えただけですからね。どうしても“ブラックスーツ”しか用意できない人は、シャツとネクタイとポケットチーフで“品の良い華やかさ”を演出することです。決して“喪に服さない”格好をすることが肝要かと思います。ハレ笑)
“兄妹の結婚式に”

【TUWAMONO】
スリーピース
「Sartoria PLUM」
仕立て
「ザ・ブリティッシュ」46
シングルブレスト 2釦
ノッチドラペル
ブリティッシュ ショルダー
胸P~バルカ
腰P~スラント
極限コバステッチ
袖口本切羽 4釦
サイドベンツ
ヴェスト「the best」YA5 6釦×5掛け
「パンチェリーナ type」82
0タック トラウザーズ
ニッポン「葛利毛織」
日本の紺色 トロピカル
キッドモヘア21%
オーダー標準価格¥140,700

「ピーポ~ ピーポ~」GW初日の昼下がり、次のご予約は19時でしたからドナタかなと思ってドアを開けてみると“お若い男女”のカップル。ここのマンションは若者が多く入居しているから部屋を間違えたのかなと思ったら、「あの~ネットで見たんですけど~ウェディングに着るスーツを作って頂きたいなと思って~」ということで、“新生オーダーメイドサロン”始まって以来の“アポなし”でいらっしゃいました20代後半、盛岡のSYさんの作品です。(初物笑)

いやあ~ てっきり若いお二人のウェディング衣装かなと思い私もワクワクしていたのですが、どうやらSYさんの“妹さん”の結婚式にということでした。
お話を伺っていると、人数は数十名で“ホームパーティー”的な雰囲気で行うとのことでしたが、会場は「パークハイアット東京」で、新郎は“イングリッシュマン in TOKYO”?らしく、半数以上はイギリスやイタリアからの“EURO連合”がご列席されるということでした。
少人数と言っても“パークハイアット”であれば上質な雰囲気の中で行われるはずで、しかも“EURO連合”に囲まれるともなると、ここは日本人としての意地を見せなければなりません。
「お薦めの生地はありますか?」と聞かれて、(若者よ、日本男児の誇りを以って臨むのだ)

と私の心の中で勝手に激励をしながら【TUWAMONOスーツ】の素、「葛利毛織」のバンチをお見せしたのでした。(昂笑)
フォーマルウェアほど堅くなく、且つ、結婚式やパーティーにも着られてこの先仕事でも活かせるようなスーツを作りたいと言うことで、「彼女がネットからこちらのサロンを探してくれたんです」という“世話好きな”彼女の助言もあり“落ち着いた佇まいを醸し出す紺色”をテーマにこちらのキッドモヘア混の生地を選ばれました。
この生地なら仕立て栄えするしなかなか目利きがいいなと思いましたね。
写真からでもその雰囲気が伝わってくるのが分かります。
ヨーロッパの“ダークブルー”でもなくアメリカの“ネイビー”でもない、まさしく“日本の紺色”が“つわもの”らしく表現されています。

“ドレスシャツ”
「ロイヤルカリビアンコットン」 ツイル
ダーツスタイル
「ウィンザーワイド」
「Wカフス ラウンド」
OP ・白蝶貝釦 ¥1,050
・Wカフス・ピース
・共地カフリンクス
・ポケットチーフ
・スプリットヨーク
オーダー標準価格
¥15,750
“オーダーネクタイ” オーダー標準価格¥10,815
(ご出身は愛媛のSYさんですが、本州一寒い盛岡の冬に“半袖Tシャツで洗車”をするくらい暑がりなんだそうです。あともうひと山~ふた山~越えたら自分たちのウェディングが待っているのかなあ。頑張ってよ~!)
“親友の結婚式に”

【TUWAMONO】スーツ
「Sartoria PLUM」
仕立て
「ザ・エレガンス」44
シングルブレスト 3釦
ノッチドラペル
ストレート ショルダー
胸P~バルカ
腰P~フラップ チェンジ
極限コバステッチ
袖口本切羽 4釦 重ね
サイドベンツ
「パンチェリーナ type」86
0タック トラウザーズ
ニッポン「葛利毛織」
日本の鼠色 ツイル
Super 120’s
キッドモヘア21%
オーダー標準価格¥130,200

こちらも、GW初日に初めてご来訪頂きまして19時にご予約を頂いていましたが・・・。
“親友”の結婚式にお呼ばれされたのでスーツを誂えたいとのことで、その招待した“親友”からのご紹介で、しかもご一緒に同行して貰ってのご来訪と至れり尽くせりの“オーダータイム”を悠々自適に過ごされまして、気が付いたらあっという間に“新生オーダーメイドサロン”始まって以来の“午前さま”になっていたという“レコード”を作って頂きました30代前半、盛岡のAWさんの作品です。(初物笑)
その“親友”とは・・・? もう、お分かりの方もいらっしゃると思いますが・・・ そうです!あの“浮かれポンチョス”でございました。(友愛笑)

普段の仕事ではスーツスタイルを必要としないAWさんですが、“親友の結婚式”を機に、今後の自分のこともあるのでこの際一式揃えようとit's for men の門を叩いたのでありました。
ご同行頂いた“親友”のタカちゃんは、普段着ないのだから“並”のところを選ぶだろうと踏んでいたらしいのですが、“オーダーメニュー”をあれこれと試着しながらAWさん独特の“マッタリ感”と慎重に“噛みしめるように探る”感覚で選ばれたのが“特上”の「LBS クラシック」でした。
この先、もしかしたら今年かもしれないご自分の“結納”に臨むことも考えると、そして、普段着ないからこそ永く着られる上質なものということで、“親友”に倣って【TUWAMONOスーツ】に落ち着きました
ね。(大事笑)
最近人気の“靴のネット通販”ですが、メーカーの画面の指示通りに自分の足を採寸して取り寄せたとしても・・・。一回では難しいですね。
AWさん、「ネットで買った」と言うのでスーツのお引き取りの時にご持参頂いたのですが、状態を見たらツーサイズ超大きくて結局“三度目の正直”で落ち着いたようです。(笑汗)
未だ靴の取り扱い再開の目処はついていませんが・・・ 「やっぱす、やりてなはん」

“ドレスシャツ”
「三子糸」 オックス
ユーロスタイル
「ワイド」カラー
「ノーブル」カフス
OP
・高瀬貝釦
・クレスト釦
・ポケットチーフ
・スプリットヨーク
・ピース
オーダー標準価格
¥10,500
“オーダーネクタイ”
オーダー標準価格
¥10,815
「HALISON」の“ロングホーズ”は優しい優しい友達思いの“親友”からのプレゼントだよ。
“ヨロシク憂愁”

もう、この状態で既に憂愁の漂う表情をしています。(憂笑)
“親友”のタカちゃんに促され“オヤブロ”デビューの写真を撮らせて貰うことになったのですが、この写真が一枚目でもっと良い表情を撮ってあげようと思いこのあと十数枚は撮ったのですが、シャッターを押す度に顔の表情と“手のポーズ”が大変なことになってしまって、後から検証してみたらこの一枚目の写真が“一番自然体”だったものですから私も“愁い”ながら載せることに・・・。(愁笑)
そして、なんと、さらに“憂愁のスピーチ”を仰せつかったようですね。(おーまいがっ笑)
June bride 最終日の本番が終わるまで続くんだろうなあ~
「ヨロシク憂愁!」
“タカ&ユキ”

去る、6月某日、朝起きると、
タカちゃんの30数回目の誕生日
そして、朝も早よから準備に動き出す
先ずは、披露宴会場との打ち合わせ
ビデオカメラを携えた担当者を連れて市役所へ
ハレて婚姻届けを提出する
「僕たち入籍しました」と、一段と浮かれる
そしてその日の夕方、it's for men を訪れる

ちょうど、ウェディングスーツ【harebutai】の
仕立て上がりも、偶然か必然か入籍の日に
さっそく着用してみると、まあ~お似合い
本人も予想以上の出来栄えに、ムフフ顔
予行演習だと言って嫁を巻きこんで
「シャッターチャンスだよ!」と催促する
嫁もまんざらではなさそう
この日の気持ちを忘れないことだよ

そのうちタカちゃんが浮かれすぎて
嫁の父親が嫌がることをしようとする
見ている私は面白かったが
「キッス!キッス!キッス!」
本番では、このコールを避けることは出来ない
人前で
父親の苦悩を想像すると
面白がってはいけない

ああ~ 早く「し・あ・わ・せ」って言ってみたい
まあねえ、本番が終わるまではねえ
あ~でもない こ~でもない って
ぶつかり合うものだからねえ
あと一週間の辛抱さ
ジューンブライド最終日の感動が
全てを青空にしてくれると思うよ
つーか、幸せいっぱいだろ!
“雲の飛行船” ~サロンの窓から~

See you again
by itsformen | 2012-06-24 23:50 | オーダースーツ | Comments(0)