2010年 12月 30日
Baby Camel Hair ~ 軽快感コートを ~ “チェスターフィールド”で作った!編
わぉ~ ついこの間師走に入ったと思ったら今日はもう大晦日の前日、あっという間です!
ですから今回は、師走の初めにご紹介した「ベビー キャメルヘアー」の素材で料理した
“CAMEL COAT”、三陸海岸のKFさんの作品をご紹介します。
“あくまでもジャケット感覚で着られるようにですよ”

生地選びが始まりました。
そもそもの馴れ初めは、
普段から ベーシックなカジ
ュアルスタイル が信条の
KFさん、10月の末でしたね
「いつもジーンズばっかなの
で、オーダーメイドならばウ
ール素材で大きい身体が
細く見えるシルエットで、し
かもノンクリース(折り目
がない)のパンツを作って欲
しい」と、ご注文された日に
「ジャケットのように着られる
キャメルのコートも気になる
んです」と、つぶやかれた
ので、その時手元に有った
「チェルッティ」のバンチから
ピュアカシミアで目付350g
のアルマーニやグッチが
好みそうな生地をお見せし
ました。
それでその日は「フムフム」
と帰られたのですが、私の
イメージではKFさんの雰囲
気からして「キャメル色の素材

がイイだろう」と、思いまして
パンツが仕立て上がる前に
「Caccioppoli」のコートバ
ンチを取り寄せておきまし
た。そして、お引き取りにいら
した日、「やっぱり今日は冬
用のシャツだけにして・・・」
と、初めはそう仰っていたの
ですが、先ずは、「ヴィキュ
ーナ見せて」から始まって、
カシミア~キャメル~ウール
&カシミア~と、見て触って
嗅いで?こちらの~Baby
Camel Hair~ に落ち着きま
した。
そしてデザインは、イメージ
の参考に「LEON」の1月号
に載っていたシングルブレス
トの“チェスターフィールド”
をお見せして、ご要望の「ジ
ャケット感覚で着られるよう
に」で仕上げたのが今回の
“軽快感キャメルコート”で
す。
【Sartoria PLUM】 仕立て 「LBC‐S クラシック」 52 3釦段返り 10㎜ステッチ 膝上丈
オーダー標準価格¥231,000
本来「LBC クラシック」の原型パターンは膝下丈、肩パット~タレ綿~毛芯がビシッとカチッと
の本格派スタイルなのですが、今回はそれを膝上丈に、そして副資材は全て変えて、軽~く
心地良~く ジャケット感覚で着られるように“アレンジ”してみました)
~カシミアでもないウールでもないキャメル独特の素材感~


“寒いから冬素材のモノが欲しい”

沿岸だろうが
内陸だろうが
岩手だろうが
都会だろうが
日本全国どごさいだって
冬はそれなりに寒のっす
決まってるベや
BASIC
<カジュアルシャツ>
ベビーコーデュロイ
全7色
オーダー標準価格
¥11,550

<カジュアルパンツ>
1タック ピスP フラップ
ノンクリース(折り目なし)
ネイビー 太綾織り
「WOOLMEISTER」
オーダー標準価格
¥25,200
ミディアムグレー
ブリティッシュフランネル
ニッポン「葛利毛織」
オーダー標準価格
¥33,600
(KFさん、カシミア&ヴィキューナの生地がず~と気になってる様子ですが、ふ~む・・嫁が先
かヴィキューナが先か・・・?どっちが先にしたってどっちも欲しい訳ですから ~ そうなんで
す、最近ブルースター☆ に入りました。今年お歳だけは本格OYAJIの仲間入りを果たした
のですが、さすがにここにきて後継ぎのことまでも考え始めまして、毎日、嫁に来てくれるフ
ツーのお嬢さんとヴィキューナのことで頭がイッパイの様子です。婚活笑)
THE LOCALLIST
Iwate Nippo, Morioka

城東中(バスケットが恋人)~盛岡商(イッセイミヤケに惚れる)~文化服装学院(学が学ぶ?)
~イッセイミヤケ不採用(なんたって入りたい)~みやしん(生地を提供している織物メーカー)
~何年かのち三宅一生氏から「君、ウチでやってみるか」~イッセイミヤケ入社
え~ 都会の皆さんにはローカルチックな話題ですが、岩手人が都会で活躍しているとちょっと
したことでも“生地”になるんです。(地方笑)
私とは、中学の一つ下の後輩です。師走初めの記事の中のクロワッサンとはぽん友です。
クロワッサンの結婚式に新宿で会って以来十数年ご無沙汰していますが、今の方が若く見え
ますね。なんでも、酒の飲み過ぎで肝臓を壊してから精進したようで、写真を見ても体型はス
ッキリしてますし、何といっても顔の表情が変わりました。非常に穏やかな表情をしています。
袈裟を着せたら本物のお坊さんよりもお坊さんらしいかもしれません。(禅笑)
学くんが高校時代にこれをやりたいと目標を持ったこと、途中挫折してもあきらめずに方法を
考えて実行したこと、そして憧れの師の元へとたどり着いたこと、それから修業を重ねて自分
独自の表現が出来るようになって、そして自分の道を歩き始めたこと。
今、学生といわれる若者たちは就職難で大変だと言われていますが、本当に情熱をもってぶ
つかっている若者は何人いますかねぇ?不確かで洪水のような情報を気にし過ぎて画一的な
マニュアル人間ばかりが増えているような気がします。
黒のスーツ、黒くした髪、作られた笑顔・・・? (情熱を燃やさないと人の心は動かないよ)
See you again
by itsformen | 2010-12-30 23:44 | オーダーコート | Comments(0)