2009年 10月 01日
「オーダーメイド・イン・IWATE」 “湘南”から岩手へようこそ! “他と違うね”三ヶ月前編
そうなんです。今回は、ちょうど三ヶ月前に“湘南”からオーダーをしにやって来てくださいまして
しかも it's formen の“三本柱”(スーツ、ジャケット、シャツ)をオーダーして頂きました、藤沢の
YKさんの作品をご紹介します。
YKさんも、ウチのH・Pとブログを見て興味を持ってくださり、いらっしゃる一週間前にご予約の
電話を頂きました。
「他ではイタリアやイギリスの生地を勧めるのに、おたくでは“メイド・イン・ジャパン”を推している。
それと、東和プラムの仕立てに非常に興味があります」との嬉しいお言葉を頂きましてワクワク
しながらお待ちしていました。(嬉笑)
夏にいらっしゃいましたので夏の素材になりますが、全体のシルエットやディテールが“綺麗”に
出ていますので皆さんにお見せしたいと思います。
【TUWAMONOスーツ】 「MKJ クラシック」 2釦 ライトウエイト

電話での話し方も紳士的な方だなと
思っていましたが、実際にお会いして
みても“ジェントルマン”な方でした。
還暦をちょっと過ぎた辺りのお歳です
が、髪の毛は黒々フサフサで、小柄
ですが均整のとれた体型が10才は
若く見える感じです。(ヨイショ笑)
(私の同級生たちよりも若く見える
かもしれない。笑)
タイトフィットの44サイズをベースに
していますので、ボディ(人台)に着せ
るとキッチリとして綺麗に見えます。
(*YKさんからもご指摘を受けました
が、ジャストフィットで仕上げた場合
「背が張る感じがする、ちょっとキツ
イのかな?」と、初めて【Sartoria
PLUM】仕立てを着た時にこう言う
方が多いのですが、これも特徴の
一つです。 特に肩、アームホール
には丹念に“イセ込み”が施されて
いるので、着込むほどに体に馴染ん
でいきます)
ディテールの写真。 ラペルの返り、極限コバステッチ、オメロピット(人が着るともっと綺麗に
見えます) どうです!! この美しさ!! “感嘆!!” とはこのこと。


ホワイトナイル 織柄ストライプ 「ワイド」 ノンタック トラウザーズ 「ACP」


【TUWAMONOジャケット】 「MKJ クラシック」 2釦 ライトウエイト

こちらのジャケットもスーツと同じ型で作りまし
た。
普段着として“ジーンズ”にも合わせたいという
ことで腰ポケットはアウトパッチにしています。
生地は、「葛利毛織」のウール60%Xモヘア
40%の“極細メッシュ”で、色が何とも言えな
い緑がかった深い藍色、結果的に正解だった
と思います。
実はこの生地、見立て替えをして貰った生地
なのです。
ジャケットも作ってくださるということで、調子
こいて“秘蔵”のウールXシルクXモヘアの三
者混の生地をお薦めしたのでしたが、あっさり
と“完売”になっていたのです。(笑汗)
第二候補に、私がいつも着ているホームスパ
ンの「サマーツィード」の“神秘ネイビー”が挙
がったのですがこちらも完売。(残念笑)
因みに、織元の「日本ホームスパン」では、4週間程みて頂ければ着分織り上げますと言って
くれましたが、仕立て上がる頃には秋風が吹いているだろうということで断念しました。
(だから・・・密かに期待しているんです。冬には注文が来るんじゃないかって!期待笑)
自分では見ることがないと思いますが、後ろ姿も 「美しいです」


THE SARTORIALIST
London

"Caraceni Suit”
“カラチェ二・スーツ”とタイトルがついていたの
で思わずアップせずにはいられませんでした。
岩手花巻の「東和プラム」では、この「ドメニコ・
カラチェニ」派の仕立て技法を“キッチリ継承”
しています。
ロンドンの「サヴィルロウ」がスーツスタイルの
原点ではありますが、現在主流の軽くて柔ら
かいエレガントなスーツスタイルの源流は“カラ
チェニ派”のテーラーや職人達にあります。
イタリアは元より世界中の有名ブランド達にも
多大な影響を与えています。
そんな“カラチェニ・スーツ”、こちらの御仁の
ようにブリティッシュな雰囲気も“粋”ですね。
トラウザーズのテーパードしていないストレート
な感じが“素敵”です。
it's formen で料理するとなると、「RESZ
クラシック」の4釦1ッ掛けで着丈をやや短め
にして、トラウザーズは「RCZP」の1タックを
裾幅と膝幅を調整して限りなく“ストレート”に。
グレーフランネルのチョークストライプの生地!ありますよ~!(アブラがのってるよ~!笑)
グレーもいいんですけど、原反(現物の生地)着分で「カルロ・バルベラ」の“濃紺”あります!
ブリティッシュスタイルには、イタリアの「カルロ・バルベラ」の質感は“グッドマッチング”です。
「ビビッ!」っときた方は、“駆け足で”師走のようにいらしてください!損はしないと思います
(笑)。 (*もちろん、TUWAMONO 葛利毛織のフランネルも“バッチリ”ですからね!)
それにしても、シブイなぁ~この御仁。自分も20年、30年経ってもこうゆう"ジェントルマン”で
あり続けたいものです。
See you again
by itsformen | 2009-10-01 23:55 | オーダースーツ | Comments(0)