2009年 06月 12日
【TUWAMONOスーツ】で“勝負する” つわものニッポン&イタリア編
今回は、【TUWAMONOスーツ】が世界の舞台で“戦える”と確信させてくれた、4年前に東京
勤務から戻られてそれ以来シーズンごとにスーツ、シャツのオーダーを頂いています盛岡の
KKさんの作品をご紹介します。
“つわものをベーシックに”

【TUWAMONOスーツ】
KKさんは仕事柄、老若男女、不特
定多数の人たちと接しなければなり
ませんので常に“ベーシックスタイ
ル”にこだわっています。
色合いやストライプなどの柄の出具
合も考慮して念入りに選びます。
毎回、色目は紺かグレー系になりま
すが(生地の種類としては一番豊
富)そんな中でも自分スタイルにマ
ッチングする生地を見つけるのが
とっても楽しそうです。
初めの頃は、イタリアの「エルメネジ
ルド・ゼニア」や「カノニコ」、イギリス
の「アーサー・ハリソン」等の生地を
“料理”していましたが、ここ一年半、
“つわもの”(葛利毛織)を扱うように
なってからはオンリーLOVEです。

昨春は、ダークグレーにブルーの
ストライプが入ったSuper120'sで
モヘア混の深い光沢がある生地で
仕立てましたが、今春は盛夏を意識
して、メッシュ調の細かい刺し子スト
ライプでポリエステル20%の混率が
ちょうどいい涼しさを与えてくれる
さらさらスケスケだけどしっかり織り
上げられている“紺碧”の生地を選
びました。
“つわもの”のポリエステル混紡シリ
ーズはこれからの“くそ暑い夏”を
“涼風の夏”に変えてくれます。
ただネクタイを外しただけのだらしな
い姿を世間にさらすより涼しい顔を
してキチンとネクタイを締めた方が
この“大不況”を乗り越えることがで
きると思いますが、なんただえん?
(翻訳:如何でしょうか?)

KKさん、エレガンスの極み
「LBSクラシック」と男前の胸
「RESZクラシック」のデザイ
ンパターンでもお作り頂いて
いますが、“つわもの”(葛利
毛織)ではタイトフィットでモ
ダーンな「MKJクラシック」
48のノッチドラペル2釦or3釦
(ピークドラペル可)がシック
リくるようです。
そしてトラウザーズは、一貫
して“ベーシック”ながらエレ
ガントなシルエットの「LBSP
クラシック」の1タックがお気
に入りです。
*シンプルな色柄ながら一際きわ立つ存在感のイタリア「エディ・モネッティ」のタイ ¥19,950
イタリア「ベルヴェスト」 ニッポン「東和プラム」


どちらも*“マシンメイド”では“最高峰ファクトリー”と言われています。
(*フルハンドメイドとの比較でミシンやCADは使用していますが、ハンドメイドと同様の工程を
こなしていますので効率を求めたオートメーション工場とは訳が違います)
“ベルヴェスト”

さてこちらは、KKさんが東京勤務時
代5年程前に購入したイタリア「ベル
ヴェスト」の既製スーツです。
身長180cmウエスト80cmとOYAJI
とは思えない均整のとれた体型です
が、さすがにウエストラインがゆった
りして気になるということでリフォー
ム(お直し)にお持ちになりました。
3cmほど詰めてウエストは今と同じ
位になりましたが全体はまだゆった
りしています。
それでもKKさん、購入時に着丈と袖
丈を出してると言っていましたから。
(*一度出来上がったものはあちこ
ち手を付けない方が賢明です)
それにしても「ベルヴェスト」も「エル
メネジルド・ゼニア」同様、ニッポン
では“バカつき”の価格高騰になって
しまいました(笑えない)。

5年前「バーニーズ」で14万程、今
は安くて20万・・・よく雑誌に載って
いるのは30万近い・・・(なんじゃこり
ゃぁ)いくら“クラシコイタリア”の一角
と言ってもエージェントの儲けすぎ
ではないかしら!?(広告費や在庫
のロス分を乗せなきゃなんないのは
分かるけど・・・)
こちらのスナップは、あまりにも似て
いたので載せてみました。
色柄、風合い、感触、織元は一緒か
と思われます。
「ベルヴェスト」はSuper100's表示
でしたが、「ドラッパーズ」はSuper
120's表示です。
そして織元は、「ロロ・ピアーナ」
(間違いないです!)
因みに、「ドラッパーズ」の生地で
ウチの【Sartoria PLUM】の仕立
てですと14万で収まります。
クオリティは勝るとも劣らず、しかもオーダーメイドです。(イタリアものにこだわってる人達に
は一度作って欲しいなぁ~違いが分かって貰えるんだけどなぁ~)
因みの因みに「ベルヴェスト」はイタリアのファクトリーメーカーであり“高級ブランド”でもありま
す。で、「東和プラム」はニッポンのファクトリーです。メーカーや一級ブランドのOEM工場で
す。馴染みがないのは当たり前です。聞いたこともなかったと思います。
では、主にどんなスーツを作っているかといいますと海外ブランドのライセンス生産で日本向け
の「ポールスミス・コレクション」「ランバン」「アクアスキュータム」「ダックス」などです。
いわゆる“百貨店ブランド”です。
その他、「ユナイテッド・アローズ」などのセレクトショップ向け、オーダーメイドでの対応は本家
の銀座「天神山リミテッド」、横浜「信濃屋」、盛岡「イッツフォーメン」などがそれぞれの“オリジ
ナルパターン”にて受け付けています。
なんぼがぺっこ(翻訳:いくらかでも)わがって貰えやんしたか!?
【TUWAMONOスーツ】で“勝負する”、お楽しみ頂きましたが今回で一区切りにいたします。
初めての方があと数名いらっしゃるのですが、同じシリーズが続くと飽きてしまいますから・・・
自分がやっててそうなんです!(テレ笑)
順次ご紹介していきます。
さあ~次回は、何でしょう??
See you again
by itsformen | 2009-06-12 18:44 | オーダースーツ | Comments(0)