2009年 02月 07日
ウェディングも“自分スタイル” スーツ&ドレス(トワル)&ディレクターズスーツ 編
今回は、今月末の大安日に結婚式を挙げられます、盛岡のTご夫妻の「ウェディングスーツ」と
「ウェディングドレス」(トワル)、it's formen のハウスモデル「ディレクターズスーツ」をご紹介し
ます。
そもそもTご夫妻は、工房「蟻」の西條美子さんからの紹介でいらっしゃいました。
オリジナルのウェディングを希望されていたTご夫妻は、「ウェディングドレス」の制作を西條さんに
依頼されていまして、新郎の「ウェディングスーツ」もオーダーで誂えられる店があるということを
そこで聞いて、下見を兼ねてご来店頂きました。

ご来店頂いてまず、見本となる写真
を見て貰い“ロングジャケット”のイメ
ージをつかみながらどのようなスタイ
ルにしていくか、そして“最大のメリッ
ト”であります、披露宴が終わった後
に着丈を加工して普段のビジネスス
ーツとして着られるように、生地や釦
ディテール等を選択する流れの説明
をさせて頂きました。
今回、新婦のドレスの素材を「いわて
のホームスパン」を用いて誂える、
というのがテーマにあり、しかも色は
「ホワイト」でしたので新婦のドレスを
最大限に引き立たせるために(*男
は脇役に徹する)そして、ドレスと同
じ生地で誂える“コサージュ”を着け
ることも考慮して、濃紺に綺麗な白
のストライプが入った生地をお薦め
してみました。

まずは下見ということでいらしたので
すが、ヒョイヒョイヒョイと話が進んで
「このスタイルでお願いしま~す!」
ということで新郎の「ウェディングスー
ツ」が先に出来上がりました。
ベストも揃いのスリーピースを選んだ
Tさんは、20代とまだお若く、自分の
結婚式が終わってからも友人の結婚
式が目白押しのようで“その時”に着
られることを考えても「スリーピース」
の選択は大正解と思います。
Tさんも若者特有のスリムな体型で
ありますので、ロングジャケットは
ホントに“カッコよく”着こなせます。
この辺りがオーダーメイドならではの
成しえる“技”でしょうね。

【Super Standard】 仕立て BB
ウェディング専用フロントカット仕様
オーダー参考標準価格
*スーツ ¥60,900 ~
*スリーピース ¥71,400 ~
(オプション料含まず)
ロング着丈~標準着丈加工料
¥5,250
*ネクタイとポケットチーフは
イメージです。
本番は、「いわてのホームスパン」
の生地で誂えたタイを着用します。
「トワル」未完

こちらは西條さんのアトリエで、ドレスの完成
のためには重要な「トワルチェック」(別布での
仮縫い)を終えたばかりの状態です。
今回このドレスを制作することになった経緯に
は、ある“一枚のポスター”が“見えない糸”で
みんなを繋いでくれたようです。
Tご夫妻が「安比高原スキー場」(*スキー王
国岩手を代表する国際的なリゾート)を訪れた
時のこと、高原のなかに佇む純白の「ウェディ
ングドレス」を着た広告のポスターを見たときに
「ビビッ」と感じたようなのです。
「こんな素敵なドレスを着てみたい」と。
結婚式は“オリジナル・ウェディング”でと決め
ていたTご夫妻は、以前、「マ・シェリ」(*盛岡
近郊に配布される情報誌で99%の女性が目
を通している)にオリジナルの「ウェディングドレ
ス」を制作すると掲載されていて、ずっと気に
なっていた工房「蟻」を訪ねて行きました。
(突然にアポなしで飛び込みで行ったようです)

そして、アトリエに入って目に飛び込んできた
のが、あの“一枚のポスター”だったのです。
「えっ!もしかしてこの人が作ったのかしら?」
胸をときめかせて聞いてみたところ、
「んだよ、アダシの作品だよ」
とアッサリとした答え、
「もう、この人に全てをお任せしよう」
これがTご夫妻と西條さんの“ドラマティックで
運命的”な出会いでした。
私が西條さんとコラボレート出来ているのは、
「エコリメイク」が初仕事ですが、実際は「ウェ
ディング」が縁で知り合いました。
スタイリストの吉田淳子さんとは20年来のお
付き合いで、たまに情報交換はしていました。
昨年から提携工場が「ウェディングスーツ」を
仕立てられるようになりまして、「ウェディング
ドレス」を誂える人とタイアップしたいなと思っ
ていたところに、
「今日、ウェディングドレスを制作している面白
い人と合ってきやんした」 「ディレクターズスーツ」
と、淳子さんからメールが届いたのです。

それこそ「ビビッ」ときた私は、
「紹介して、紹介して」と紹介して貰うことに
なりました。
今までの作品資料を見せて貰い、
「これはコラボでやったら面白いことができる
ぞ!」と思い、三人でチームを組んでやって
みることになったのです。
そして、今回のTご夫妻の、
「地元の伝統的に伝えられている『いわての
ホームスパン』の生地で誂えた『ウェディング
ドレス』を着てみたい」
との“夢”を実現させるべく“イーハトーヴの旅”
に出ることになりました。
「いわてのホームスパン」を代表する「日本ホ
ームスパン」ならば“パリコレ”のブランド達
に生地を提供している感性があるので、必ず
見つかるはずとの思いで向いました。
「略礼装」

途中、一度訪れたいと思っていた花巻の郊外
にあるカフェレストランB&B「無ら里」(*松林
に囲まれた中庭とテラスのある西欧風で宿泊
もできるレストラン)にてシンプルなランチと
ポールさんの“みそケーキ”を賞味しながら、
「ここでハウスウェディングをやったら最高だろ
うね」
とイメージを膨らませて“妄想”していました。
いよいよ「日本ホームスパン」の東和本店を
訪れまして、出迎えてくれたのは、糸を紡い
でこの道35年の“マスコットガール”(お名前
を忘れてしまった)とお馴染みの吉川専務。
早速、生地をあれこれ見させて貰い西條さん
の琴線に触れたものが、
「これっ!これを6m確保できますか!!」
(ホームスパンの生地でホワイトの色はそれほ
ど多くありません)
西條さんのイメージも膨らんできました。
これで“安比高原”の「ウェディングドレス」を “カッコよく”
ホームスパンの生地で誂えることができます。

このあと、本社工場を見学させて貰い、菊池
社長の熱い“ホームスパン談義”を聞かせて
貰いながら“パリコレ”ブランド達のサンプリン
グを拝見して、意気揚々と帰って来たのであり
ました。
(*実は私、年明け早々“大チョンボ” をやら
かしてしまい、デジカメSDカードのデータを
全部消してしまったのです。
今回の“イーハトーヴの旅”も写真満載で
お送りする予定でした。
ホントに「おもさげながんす」スミマセン)
そんなわけで“一枚のポスター”から始まった
この“ものがたり”、本番までにまだまだ新た
なストーリーが生まれてくるのではないかと
思っています。
完結編は今月末の大安日。

「ディレクターズスーツ」
30代後半からのOYAJI世代には“必需品”
モーニングスーツに次ぐ「略礼装」ですので、
勿論、自分の結婚式にも相応しいですし、
仲人、新郎新婦の父親の立場では重宝する
アイテムです。
(*もう、貸衣装で七五三するのは止めにし
ましょうね!いい大人なんですから。
ズボンがパジャマになっていませんか?!)
オーダー参考 【Super Standard】 仕立て
ブラックスーツ(JK&パンツ) ¥65,100
コールトラウザーズ(縞柄パンツ)¥39,900
オッドベスト(シルバーグレイ) ¥39,900
「ディレクターズスーツ」 合計¥144,900
*黒の上下で揃いますので“冠婚葬祭”や
各種セレモニー全般にお役に立ちます。
ということで、超ロング短編小説は如何でしたでしょうか!?(笑)
ウェディングの話しをすると尽きませんね!
何はともあれ、Tご夫妻にはお幸せになって頂きたいと思います。
応援しましょう!!
次回は、“マスタードを効かせる”です。
See you again
by itsformen | 2009-02-07 23:59 | ウェディング&フォーマル | Comments(0)