2008年 11月 15日
オーダーメイドメニュー【スーツ&ジャケット】 その参 Sartoria お客さん新作編
今回は、【TUWAMONOスーツ】お客さん新作編です。
今回ご紹介するのは、オーダー
する度に「つわものスーツ」の深み
に“ハマって”いる盛岡のKKさんの
作品です。
デザインの基本パターンは「MKJ
クラシック」48サイズです。
生地はSuper 90’s の打ち込み
のしっかりしたややザックリ感のあ
るヘリンボーン織柄です。
旬の“英国調”がいい感じですね。
KKさんは、4年程前に東京勤務か
ら戻られて、長身でやや細身の体
型なので“既製品が合わない”から
オーダーしてみたいということで
シャツからスタートして頂きました。
私も常に勉強させてもらっている
男の「スーツスタイル」を愛する
顧客さんの一人です。
ほんとに“完成度が高い”です
KKさんには、東京時代の数々の
“戦利品”を拝ませてもらいました。
ほとんどイタリアのブランドのもの
で、皆さんご存じの「エルメネジル
ド・ゼニア」や「ベルベスト」といった
ものから中々お目に掛かれない
シロモノまで見せて頂きました。
中でも「アントニオ・パニコ」は逸品
でした。
デザインも然ることながら、昔の
英国紳士が着ていたようなビンテ
ージかもしれないホップサックの
分厚くてザックリとして、こげ茶と
カーキ色がミックスした何とも
いえない絶妙な色合いの生地の
素晴らしさに感動しました。
(あ~長かった。笑)
で、なんとッ!!
昨年、それに近い風合いの生地を
入手しました。「葛利毛織」でした。
同業者も唸る“純正鎌衿”の美しい後姿
早速、KKさんに連絡をしたところ
案の定、少年のように眼を輝かせ
「こいづでつぐってけで(翻訳:この
生地で作ってくださいな)」と。
この時から、何かに取りつかれた
かのように病みつきになってしまい
ました(笑)。
こうして、欧州の贅を尽くした“つわ
もの”をも唸らせる【TUWAMONO
スーツ】が誕生したのでした。
そして、“イタリアのつわものども”を
検証させて頂いて確信したのが
“世界で戦える”と感じたことです。
「葛利毛織」には、これからも伝統
的な技法と新しい感性を融合させ
て、常に私たちを魅了させてくれる
“モノ作り”を期待したいですね。
“日本の匠”として
KKさんの先月の「オプションフェア」
での作品です。
白のオックスを「ロイヤルカリビアン」
ブルーのオックスを140双のテロ
テロに柔らかい生地で、新しい襟型
「ニューイングランド」で作りました。
KKさんは、“記号としてのブランド”
には興味のない“ブランド派”です。
シャツにもスーツにもブランドネーム
は絶対に付けません。
今回は、盛岡の吉田栄作(すんげヨイショ!笑)ことKKさんの作品をご紹介しました。
次回は、だれだべね?
See you again
by itsformen | 2008-11-15 02:29 | オーダースーツ | Comments(0)