2008年 11月 07日
オーダーメイドメニュー【スーツ&ジャケット】 その弐 Sartoria ハウスモデル
それでは、埋め合わせに入ります。(ぺこり)
【Sartoria PLUM】から始めたいと思いますが、「東和プラム」についてはHPをご覧頂いて、本物の「イタリアン・クラシカル」のスーツを仕立てられる工場というのはお分かりになれるかと思います。元々、アパレル業界では泣く子も黙る「天神山」と恐れられ(*名前が組みたいなのと手間暇かけてキッチリ仕事をすることから。笑)紳士服では日本最高レベルのメーカーの自家工場でした。しかしながら解散することになり、縫製工場を「東和プラム」、オーダー専門店を銀座「天神山リミテッド」、フルハンドメイドの工場「プラム上海」へと分かれました。
ここで登場するのが、「東和プラム」の窓口になっている私の指南役“ミスターKM”です。
ミスターは、「天神山」時代から数えると30年超この仕事に携わっています。
スーパーマルチプレイヤーで、営業からプレス、MD、モデリストのようなことまでこなします。
若い頃は、「ピッティ・イマジネ・ウォモ」(*年2回イタリアのフィレンツェで催される世界最大
規模の紳士服の見本市)や「ミラノ・コレクション」に10年通い続けた筋金入りのヤクザ(笑)ではなくて“イタリア通”なのです。
故「落合正勝」氏(*クラシコ・イタリアを日本に広め、現在のメンズファッションに多大な貢献をされた数少ない“本物の服飾評論家”)のゴーストライターもやったことがあるとかで、かなりの“つわもの”であります。
昨年は、この後出てくる「葛利毛織」の御曹子を連れて“感性を磨く”とばかりに「ピッティ・イマジネ・ウォモ」を巡って来たようです。
it's for men で、昨年辺りからジワリジワリと取りつかれた者たちが増殖してきている【TUWAMONOスーツ】を病みつきにさせているのは“ミスターKM”の仕業なのです(笑)。

it's for men プレミアム
MKJ クラシック 48
シングル2釦A タイトフィット
ハイゴージ
ナチュラルショルダー
ノンタック トラウザーズ
6釦プラップP ベスト
「DOMINX 葛利毛織」
フランネル Super140's
オーダー標準価格¥168,000

ということで、ご説明します。
そもそも男の「スーツスタイル」は
鎧兜や戦闘服に例えられ
今でこそ、弓矢や鉄砲で争うこと
はないですが、一歩ビジネスの
最前線へ出ると現代において
の“戦い”があります。
人生の節目やビジネスでの
“勝負服”を作りたいと思い
世界でも戦える

をイメージしました。
「メイド・イン・ジャパン」には
こだわりたかったので
生地は、手織りに近い風合いを
表現できる“超低速織機”
「ションヘル織機」を
昭和初期から駆使している
「葛利毛織」のが最適でした。
写真をご覧になって
お分かりと思いますが

“美しい”と思いませんか。
ドレープやラペルの返りも
綺麗です。
後姿も絶妙な曲線を描いていて
“素晴らしい”
【Sartoria PLUM】との
相性は抜群ですね。
勿論、「DRAPERS」や
「Caccioppoli」といった
私も大好きなイタリアの生地も

最近、「つわものスーツ」が
上がって来る度に、お客さんと
“歓喜”の声を上げています。
まるで“葛利マジック”にでも
掛かっているかのようです。
着用したてはピンときませんが
ジワリジワリとボディブロー
のように効いてきます。
まだ味わっていない方は
一度お試しあれ。
名前の由来、「おしょすくて(翻訳:恥ずかしくて)言ってねがったども、強そで岩手さ縁のあるのがいど思ってらったら“平泉”って頭さよぎって芭蕉さんの<夏草や兵どもが夢の跡>がらとらせでもらったのす」「まんつんでも(訳:まぁそれでも)兵よりは強者どが猛者のほうがな」

今年の「DRAPERS」のと
上が、昨年の「葛利毛織」
のです。似てるのですよ。
直に見るとよく分かります。
「和」の感性がイタリアンの
魂を揺さぶってるのかな(笑)
いや~マジで「こえこえ(翻訳:大変だ)」
まだまだまだまだぁ~つづきます。
See you again
by itsformen | 2008-11-07 01:55 | オーダースーツ | Comments(0)